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散歩系娯楽文化の五つの分類

一口に散歩と言っても、散歩という語の幅広さから、その行為や目的によって色々な分類をすることが出来ます。単にピクニックとハイキングとウォーキングとトレッキングの違いが知りたかっただけなんですが、このあたりの言葉は散歩という幅広い語と重なり合うように成立している外来語なので、アバウトながらその違いが見えると面白いなぁということで、なじみの薄いランブリングも含めてその違いのまとめです。

下に行けば行くほど歩くこと自体が目的と化していきます。


■ピクニック
ピクニック - Wikipedia
ピクニック(Picnic)は、屋外に出て野山や海岸などの自然豊かな場所に出かけていき、楽しむこと。戸外での食事が含まれる傾向がみられる。
人間は、建物を作り、この中で生活の様々な用を済ませる。しかしピクニックでは、こういった建物から出て、戸外で日常的な活動を行うもので、この方向性には本格的な野外生活が存在するが、ピクニックではそこまで生活の長い時間を戸外で過ごすことは前提とせず、食事とそのあとの軽い行楽のみを目的とする。

食事では、主に弁当・サンドイッチ・果物などの運搬性の良い食べ物を持って行き、自然に親しみながら遊ぶ。これらの遊びはスポーツなどの本格的なものではなく、軽く体を動かす程度(散歩を含む)で、これは専ら「食後の軽い運動」程度にとどめられる。

■ランブリング
ランブリング - Wikipedia
歩くことが主目的でなく、ある趣味をするために歩くとか、あることをしながら歩くということである。日本ではまだ馴染みのない言葉であるが、多くの人がランブリングを楽しんでいるという現状がある。歩く速度は、楽に会話ができる程度のゆっくりとした歩きである。 ランブリンクする人を、ランブラー(Rambler)という。
自然観察をしながら歩く、史跡めぐり、お遍路、犬を連れた散歩、鉄道廃線歩き、俳句を詠みながら歩く、風景や建物などの写真撮影のために歩くなど、多種多様であるが、多くの人がランブリングとは気づかずに行っている。そもそも、ランブリングという言葉自体を知らないと思われる。

■ハイキング
ハイキング - Wikipedia
ハイキング(Hiking)は、健康のため、あるいは知らない土地を見聞したり、自然の風景や歴史的な景観を楽しむために軽装で、一定のコースや距離を歩くことをいう。ウォーキングともいい、近年は高齢者の健康維持(health promotion)のために推奨されている。小高い丘や山を越えたり、その中腹を横切るといったコースもあり、山歩きと一部その活動は重なる部分もある。

■トレッキング
トレッキング - Wikipedia
トレッキング(trekking)は、山歩きのこと。ニュージーランドでは、トランピング(tramping)と呼ばれている。登頂を目指すことを主な目的としている登山に対し、トレッキングは特に山頂にはこだわらず山の中を歩くことを目的としている言葉。ただし、結果的に行動の過程で、山頂を通過することもある。ヨーロッパでは、アルプスの山々に登るには途中に岩場や氷河などがあり、ザイル、アイゼンなどの特殊な装備を必要とするため、それらを使用するものを登山と呼んでいるが、日本の夏山ではそのような装備がなくとも高山に登ることができるため、トレッキングと登山の境目ははっきりしなくなっている。そのため、日本では、軽登山をさす場合にも常用される。

また、歩くところによってリバートレッキング(川に沿って歩く)やスノートレッキング(雪原を歩く)などがあり、さらに、廃線トレッキングといって鉄道の廃線になったところを歩くなど様々な工夫したトレッキングが行われている。

■ウォーキング
ウォーキング - Wikipedia
ウォーキングとは、歩く事を目的とした運動である。

一般的な散歩などとは区別される事が多いが、日本では健康ブームに乗って、日本スリーデーマーチに代表されるようなハイキング感覚の歩け歩け大会が各地で開催されている。海外では長距離を歩き、自己の限界に挑戦する過酷なスポーツとして有名である。

まぁ、あくまで分類で、厳密に分けて行動する人はそういないだろうと思います。僕もこの五つが微妙に組み合わさった散歩のスタイルだし、敢えて目的無く歩く方が多いですねー。歩くことが目的なのだけど、それは健康目的ではなく、しかし史跡や地形や町並みを楽しんだり、敢えて山や丘を越えたり、あるいはぶらぶらしたかと思うと、10キロも20キロもあるいたり。

これらに名前と意味が与えられたのは近代のことらしく、特に欧米や日本で工業社会化、都市化にともなって人々が集住することで自然への欲求が高まり、日常生活との対比として生まれたようです。

ハイキング - Wikipedia
こうした活動は、19世紀の末から20世紀の初頭にかけて、工業文明が急速な発展を遂げ、その工業生産や技術のデモンストレーションの場として、万国博覧会が始まった時代に、それへの警鐘として、健康維持のためのさまざまな活動、禁酒、禁煙運動、日光浴、海水浴、体操、自然食、ワンダーフォーゲル運動などのブームが始まった頃に共に始まったと思われる。
Sony Style|遊びスタイル|ピクニックとまいりましょう(web archives)
 1802年3月15日、ロンドンで「ピクニック・クラブ」が結成されました。これがピクニックのはじまりといわれています。ただ当時は野原でピクニックをやったわけでなく、都会の真ん中のカフェのようなところで政治や文学を語り合うものでした。この頃はかしこまった社交ばかりでしたから、ピクニックみたいにホストとゲストがいない自由な集まりは反社会的なものと思われていたらしく、当日の晩は不測の事態に備え、警官が寝ずに待機していた、というエピソードも残っています。

 1840年代、イギリスに「公園」が次々とオープンしていくのをきっかけに、公園や野原に出かけて、草の上で食事をする、現在のピクニックのかたちが少しずつできていきます。1863年にはマネが「草上の昼食」を描きますが、あれが当時のピクニックなんですね。ひとことで言うと、最先端の「社交」だったんです。
ピクニック - Wikipedia
日本では公共交通機関の発展や大衆車の普及(モータリゼーション)にも伴い、気軽に自然環境の豊富な郊外に出かけることが可能となり、ハイキングよりも気軽な戸外でのレクリエーションとして好まれていった。米国でも、自動車の普及はピクニックを楽しむ大衆にとって切り離せない要素となっている様子が見いだせる。

日本は野点や野掛け、花見、あるいは歌垣もそうかな。そういう野外での娯楽文化の歴史と、都市化による海外のピクニック・ハイキング文化の輸入とが微妙に混ざり合い、最近の古い日本文化回帰ブームと写真ブームみたいなのも相まって、メディアが煽っていくことでピクニック層をコアにした独特な散歩文化になっているんじゃないかなぁと思ったりしますね。

土日は公園に集合して、やたらと屋外でご飯食べるのが好き、みたいなピクニック層が圧倒的多数を占め、カメラ片手にやたら史跡めぐりや街歩きしている層が最近急増して第二層、それに少数派のウォーキング層とトレッキング層が続くみたいな印象ですが、こういう統計データないんでしょうか。

大雑把な分類になりましたが、もう少し歩くことに主眼を置いてピクニック派を除いた分類もしてみたい。史跡巡り派、自然歩き派、街歩き派、カメラマン派、地形大好き(アースダイビング)派、とかかな。ということで、それはまたおいおい考えて見ます。


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