2008.12.31 Wednesday00:03
初詣にオススメ、東京の神社セレクション10選
年の瀬も押し迫り、そろそろ初詣の時期がやってきますね。正月ともなると、普段はまばらな参拝客しかいない神社仏閣でも多くの参拝客でごった返します。昔初詣の歴史については書きましたが(「Kousyoublog | 初詣の歴史を調べてみた」「Kousyoublog | 初詣は変化を体験する画期的イベントだったのではないか。ケータイ小説のような。」)、要するに初詣というイベントは明治の鉄道などの交通革命の産物なんですね。であるなら、ちょっと珍しいところに行ってみるというのも良いんじゃないかな〜と思います。個人的に僕は神社めぐりが趣味で、これまで結構な数の東京都内の神社へ参詣しました。初詣シーズン到来ということで、せっかくなので東京都内の比較的メジャーな神社十選を紹介します。軽く触れるための〜メソッドは今更感あるので普通に(笑)順不同です。
亀戸天神社

下町系神社というと神田明神や湯島天神(→「Kousyoublog | 湯島天神と神田明神」「Kousyoublog | 湯島天神梅祭り」)など錚錚たるメジャーどころがあるんですが、個人的にはこの神社の鳥居をくぐるとすぐ目前に現れる見事に湾曲する橋がすごく好きです。梅や藤の季節になるとまた綺麗なんですが、北斎も愛したこの神社の橋を初詣で渡る、というのはイベント的にすごく良いんじゃないかなと思います。

世田谷八幡宮

世田谷の総鎮守ということで、まぁ、結構な人手が予想される神社なんですが、神社としては案外オーソドックス。といっても奉納相撲がなされる土俵や、合祀されている厳島神社と境内の見事に整備された池など、結構楽しめます。で、それだけではなくて、この近辺の、神社以外の史跡が見ごたえあるんですよね。例えば世田谷城址公園や豪徳寺、あるいは現在整備が進んでいる烏山川緑道など、初詣とセットで近辺の史跡や散歩も楽しめちゃうというところに、ここを選ぶポイントがあります。

品川神社

品川神社と言いつつ、最寄り駅は京浜急行新馬場駅という、京浜急行の普通電車しか止まらない小さな駅のすぐ目の前にある神社ですが、一応東京十社の一つに数えられる神社ですね。この神社色々個性的なんですが、まず鳥居に龍が巻きついていてすごく格好良いです。思わず萌えます。さらに、かつて江戸では富士講という富士山信仰が盛んで、各地に富士山を模した人工の山が作られていた訳ですが、ここにもその人工の富士山が作られていてプチ登山気分が味わえます。山頂からの眺めは結構良いので初詣ついでに山開きも、という贅沢なあなたにオススメ。

愛宕神社

「オレはようやく登りはじめたばかりだからな。このはてしなく遠い男坂をよ…」とは車田正美先生の迷名作男坂の最終回ですが、この愛宕神社の正面にそびえる傾斜37度、全88段の階段も男坂と言います。湯島天神や山王日枝神社なんかにも男坂、女坂という区別がありますが、神社では一般的に険しい階段を男坂、ゆるやかなスロープを女坂と呼ぶことが多いようです。しかし、この階段、都内でも有数の傾斜角度で、目前にすると正直びっくりするぐらいなので、正月からやる気を出すには良いんじゃないかと。

井草八幡宮

個人的にこの神社の参道は凄く良い感じでですね、天を覆う常緑樹の間を抜けて現れる深紅の楼門と、その先のスタンダードな権現造の本殿のマッチングがすばらしい。木々の間を抜けて参拝したあとは、近くの(と言っても徒歩15分ぐらいかな)善福寺公園で善福寺池を眺めつつゆっくりするも良し、吉祥寺まで足を延ばすも良しです。
代々木八幡宮

明治神宮は人多そうだし・・・という人にすぐ近くのこちらも良いよ、というオススメ神社の一つ。地形的に言うと幡ヶ谷丘陵の南端に位置するこのあたりは、縄文時代は目前に海から汐が引いた後の沼地が広がる沿岸の高台に位置していて、背後には照葉樹林の森が広がっており当時から人々が集落を作って生活していたようです。近年の発掘調査によって当時の土器や住居跡が発見され、境内には当時の住居が復元されて置かれています。新年早々、古代に思いを馳せるならここですよねー。

金王八幡神社

渋谷のど真ん中にある神社ですが、案外知らない人が多い気がしますね。以前渋谷で働いていた時はお弁当片手に良く通ったもんですが。ということで、渋谷だし、初詣して買い物して飲んで食って〜というコースを辿るのにオススメですね。で、この神社ですがかつて源頼朝に使えた渋谷金王丸(のちの土佐坊昌俊)の居城があった場所でもあり、境内の一角には当時の居城跡が残っています。また、この境内にある公園では、良く警備員の講習が行われていて、大人数人で指差し確認とかしている集団と遭遇します。新年はさすがにやっていないと思いますけど(笑)また、桜の季節は境内の名木金王桜が美しい。

根津神社

個人的に亀戸天神と並んで下町系神社のベストの一社で、特にこの神社がある谷中根津千駄木一帯は、散歩コースの定番としても知られていますよね。夏目漱石を始めとする多くの文豪がこの神社を作中で舞台にしたりして歴史ある神社なんですが、ここは本殿の他、境内を流れる川の上に作られた空中楼閣的なつくりの乙女稲荷神社や、つつじ園(見ごろは5月ごろ→「Kousyoublog | 根津神社つつじ祭り〜50種3000株のつつじ苑はGWが見ごろ」ですが)、根津神社と言えば猫ということで、猫さんたちが多く散策していたりなどとても居心地が良い空間です。参拝したあとはすぐ近くの夏目漱石旧居跡や森鴎外旧居跡、あるいは谷中霊園などまで足を延ばして谷根千めぐりなどしてみるのも良いですよねー。

大國魂神社

かつて東京を含む一帯は武蔵国と言われていましたが、この大國魂神社は奈良時代以降律令制下で武蔵国の国府(地方政治の中心施設)が置かれており、1000年近い歴史があります。府中駅を下りるとケヤキ並木が連なり、その先に大きな鳥居と参道が続いていて街と神社との一体感が心地よい感じです。江戸初期に作られた本殿は見られませんが、近くの国衙跡や周辺も含めて一見の価値はあるかと思います。

明治神宮

初詣と言えばここですが、日本最大の参拝客で知られるだけに、参拝するならある程度人が少なくなった平日あたりに行くのがオススメなんですけどねー。大正時代に当時の植物学、造園学などの一流の専門家たちによって数百年の長期計画の元で作り上げられた明治神宮の植生は初詣の混雑の中で味わうにはちょっともったいないかなとは思うんですよねー。ただ、初詣はイベントなので、一度は「正月の明治神宮」を体験してみるのも良いかもしれませんね。

ちなみに、僕はどこに行くかと言うと、近所のいつも行っている神社です。小さな小さな地域の氏神ですね。いつ行っても僕しかいないんですが、初詣の時期だけは10人〜15人ぐらいは常時並ぶ感じなので毎年初詣パワー恐るべしと思っちゃいますねー。

正月の来た道―日本と中国の新春行事
大林 太良

神社の系譜 なぜそこにあるのか (光文社新書)
宮元 健次

新・日本神社100選 (新100選シリーズ)
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